2012年5月18日金曜日

数ⅡB:等比数列:二つの和がわかっている問題:『(1)S6とS3のようにnが二倍の関係、(2)S3とS2がわかっている』(高2)

数ⅡB:等比数列:二つの和がわかっている問題:
『(1)S6とS3のようにnが二倍の関係、(2)S3とS2がわかっている』

まず、等比数列の公式を見てみよう。

初項a,公比r (r≠1)
一般項:an=arr-1
和:

(1)ポイント
大抵 のように割るとうまくいくよ。
そして、分子を因数分解して分母と同じ因数を分子に作り出して、分子を無くすんだ。

実際に見てみよう。

(1)S6=84,S3=3のときの初項aと公比rを求めよ。

後述のために、約分して消えるので、と置くよ。

すると、となるね。
また、だね。

だから、
ここで、a2-b2=(a-b)(a+b)の因数分解を使うために、

r6=(r3)2だから、

分子は、
1-r6=12-(r3)2=(1-r3)(1+r3 ) となり、



S6=84,S3=3だから、


と、このように、大抵の問題は割り切れるようにつくられています^^;

で、移行すると、
1+r3=28
r3=27
と、累乗根も計算できるように作られています^^;

よって、
r=3。

あとは、簡単な方のS3に代入して、初項aを求めるよ。



13a=3より、
でした!

(2)S3=7,S2=3のときの、初項aと公比rをもとめよ。

ポイント

同じように、と割るんだけど、
この場合の因数分解して残ったrの式は、二次方程式(解r:-(α+β)=αβ)になるよ!
つまり、一次と定数項の係数が一緒ってこと。

先ほどのように、
約分して消えるので、と置くよ。

3=X(1-r3)
S2=X(1-r2) とすると、

因数分解三乗の公式
(a3-b3)=(a-b)(a2+ab+b2) より
(1-r3)=(1-r)(1+r+r2)

また、因数分解二乗の公式より
(1-r2)=(1-r)(1+r)

だから、

3=7=X(1-r3)=X(1-r)(1+r+r2)
S2=3=X(1-r2)=X(1-r)(1+r)


どこが、約分されるかな?



両辺に 3(1+r) をかけると、

3(1+r+r2)=7(1+r)
3r2+3r+3=7r+7

3r2-4r-4=0
(3r+2)(r-2)=0



初項aはrをS2に代入して求めよう!

r=2のとき


3a=3
a=1

のとき

よって、

a=9

答えはまとめると、

r=2のとき,a=1
のときa=9

でした!



因みに、rの式は、二次方程式(解r:-(α+β)=αβ)になる理由は、


を満たすkが存在しなければならない。
すると、

r2+r+1=k(1+r)
r2+r-kr+1-k=0
r2+(1-k)r+(1-k)=0

 解をα、βとしたときの二次方程式は、
 (r-α)(r-β)=0
 r2-(α+β)r+αβ=0

係数比較して、
(1-k)=-(α+β)
(1-k)=αβ
より

-(α+β)=αβ
となるのです!

なるほど~

///////////////////////////////

全国菓子博覧会栄誉大賞受賞

2012年5月15日火曜日

ブログと数式:HTMLで、数列の下付文字を書く、∴よって、ゆえにの記号をだす。

下付文字は<sub>を使おう!

a10
のような下付文字は、

a<sub>10</sub>

と書くよ!


∴の記号は、

”ゆえに”を変換すると出るよ。
”記号”を変換して頑張って探しても出ます^^;

//////////////////////////////////////////

オシャレなオトコの最先端ファッション

数ⅡB:数列:等差数列:第10項が28、第20項が-52の等差数列。(1)一般項an。(2)第何項までの和が最大になるか。そのときのS。

数ⅡB:数列:等差数列:
第10項が28、第20項が-52の等差数列。
(1)一般項an
(2)第何項までの和が最大になるか。そのときの和S。

等差数列の公式
a:初項。d:公差。L:末項
一般項:an=a+(n-1)d
和:


(1)第10項が28、第20項が-52の等差数列。
一般項an

a10=28=a+(10-1)d より
28=a+9d


a20=-52=a+(20-1)d より
-52=a+19d


初項aを消そう!
a20-a10は、
-52-28(a+19d)-(a+9d)
-80=10d
∴d=-8

28=a+9d へ代入して
28=a+9(-8)
a=28+72=100

an=100+(n-1)(-8)=100-8n+8=-8n+108
an=-8n+108
です。

(2)①第何項までの和が最大になるか。②そのときの和S。


第何項までの和が最大になるか。
 anの第n項目が正ならば、和は最大なので、
一般項an”>0”をつけて、nを求めましょう。
an=-8n+108>0 


-8n>-108
n<13.5
よって、nの最大値は13。

答え)第13項までの和が最大。


 一応、a13=-8(13)+108=-104+108=4 >0  a13までは正
  公差d=-8なので、a14a13+d=4-8=-4<0 (a14から負)


②そのときの和S。




S=13(100+12(-4))=13(100-84)=13・16=13・4・4=52・4=208
∴S=208


お疲れ様でした。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

ブログで数式:HTMLでアンダーバーの逆、をつける方法。notAなど、補集合を書く。

HTMLでアンダーバーの逆をつけたい!(下線の逆。上線かな?)

1.overlineを使おう!
 <span style="text-decoration: overline">上線</span>

上線


2.下線はunderline。
 <span style="text-decoration: underline">下線</span>

下線


~使い方~

補集合A


ω


コピペして使ってね。

ⅡB:因数定理:ω(オメガ)の問題:x三乗=1。(1)ω^9+ω^6+1(2)ω^10+ω^20+ω^30

ⅡB:因数定理:ω(オメガ)の問題:x三乗=1。
次の式を簡単にせよ。
(1) ω9 + ω6+1  (2) ω10 +ω20+ω30
解答は、”4.解答”から!
-----------------------------------------------------
ポイント:ωの問題は、次数下げ。
          答えの形は(2+bω+c の二次か一次か定数となる。)

ω3=1 (三次を0次に次数下げ)
ω2+ω+1=0 
ω2 -ω-1  (二次を一次に次数下げ)
-----------------------------------------------------



ωの問題がわからない!という人も多いかな。
ここでは、
・ωとは何か。
・ωの問題は、どう解くか。
を見ていこう!

1.ωとは・・・
x3=1の解です。

え?x=1が解じゃないの?と思いますか?
そうです。x=1は、実数解です。でも、他にも2つ解があるのです。(3乗だからね。)

その他の二つが虚数解なんです。それの片方をωと呼ぶのです。

2.どうしてか

x3=1
x3-1=0
x=1が、解だから・・・
(x-1)(二次方程式)=0
となりますね。

この二次方程式は、
(x-1)(二次方程式)=x3-1  の両辺を(x-1)で割ると、

(二次方程式)=(x3-1)/(x-1)


















(二次方程式)=(x3-1)/(x-1)=x2+x+1 より

x3-1=(x-1)(x2+x+1) となるね。

この(二次方程式)=x2+x+1 の解は、解の公式を使うと・・・


この二つの解を、プラスをω、もう片方のマイナスを ω(オメガバー)となどとします。
だから、ωの正体は、
ω=

よって、
x3-1=(x-1)(x2+x+1)=(x-1)(x-ω)(x- ω)=0 だね。

ここから重要な式が2つでるよ!

3.絶対覚えたい式

ωを解とすると、x=ωより

x3=1
ω3=1 (三次を0次に次数下げ)


(x-1)(x2+x+1)=(x-1)(x-ω)(x- ω)=0 より、ωが解ならば、
(x2+x+1)=(x-ω)(x- ω)=0    ・・・(x-ω)にωを代入すれば成り立つ。
(x2+x+1)=0 
ω2+ω+1=0 

移行して
ω2 -ω-1  (二次を一次に次数下げ)


4.解答
では、問題を解いてみよう!

(1) ω9 + ω6+1  (2) ω10 +ω20+ω30


(1) ω9 + ω6+1 
=(ω33 + (ω32+1
=(3 + (1)2+1     ・・・ω3=1
=1+1+1
=3
でした!

(2)ω10 +ω20+ω30
=ω・( ω3 )3 + ω2・(ω36+(ω310
=ω・(    )3 + ω2・(  )6+(  )10
=ω+ ω2+1       ・・・ω2+ω+1=0 
=0

でした!

ポイントの3つの式を代入したり、
工夫して因数分解してから代入するなりして頑張ろう!

ωなどの場合は、
i)k=n
ii)k=n+1
iii)k=n+2
などと、3つに場合分けすると解けるよ。
(k=n+3がいらないのは、ωn+3=ω・ω3= ω なので、k=nと同じ扱いになるからだよ。)

次へ>> ω(オメガ)の発展②:a=(1+√3i)/2、のとき、(1)a3 (2)a2-a+1を求めよ。


/////////////////////////////////////////////////////////////////////////


数A:組合せ:部屋割り②空き部屋の有無し

数A【空き部屋の問題】 (1)8人が3つの部屋に入る通りは何通り?空き部屋が出ても良い。 (2)   8人が3つの部屋に入る通りは何通り?空き部屋が出てはいけない。 Q1: 6人が2つの部屋に分かれる。次の場合は何通り? ①空き部屋が出ても良い。 ②空き部屋が出てはいけない。 Q...